政策、理念は置き去り…参院選候補、民主、自民など各党とも著名人頼みの傾向(産経新聞)

 柔道女子の五輪金メダリストの谷亮子氏を10日、民主党が擁立するなど、与野党とも今夏の参院選に向け、有名スポーツ選手やタレントなど著名人を立候補させることに躍起となっている。民主党は米軍普天間飛行場の移設問題や「政治とカネ」の問題を抱え、内閣支持率は20%台前半と低迷。敵失がありながら、自民党も一向に支持率が上向かない。相次ぐ著名人擁立からは、一票でも支持を増やしたいわらにもすがる各党の思いが伺える。だが、政策や理念を置き去りにした人選との批判も出そうだ。(坂井広志)

 「小沢先生(一郎民主党幹事長)の強いリーダーシップの下、頑張りたいと決意した。小沢先生には長い間、田村亮子時代から応援していただいていた。本当に、地球を覆うほどの愛で」

 この日、民主党本部で出馬会見した谷亮子氏はにこやかに語り、早くも「小沢ガールズ」の仲間入りを宣言。民主党が「政治とカネ」で批判にさらされていることを問われても、谷氏は「より良い方向にこれから向くと信じている」と述べるだけだった。

 小沢氏は会見で谷氏の隣に陣取り、満面の笑みで「全国民、谷さんのことはご存じではありますが、ご支援いただきますようお願いいたします」と述べるなど終始機嫌が良かった。

 民主党は大阪選挙区にタレントの岡部まり氏、比例代表に女優の岡崎友紀氏らを相次いで擁立してきたが、これらも小沢氏主導で人選が進んできた。

 自身の「政治とカネ」の問題などで民主党に逆風が吹く中で、著名人擁立は小沢氏にとって数少ない反撃の手段なのだ。

 一方、自民党の谷垣禎一総裁は10日の記者会見で、谷氏擁立について「それぞれの党の努力だ」と述べ、平静を装った。自民党も比例代表に前巨人監督の堀内恒夫氏を公認するなど、著名人頼みは民主党と同じ。野党に転落し業界団体が離れていく中で、与党時代以上に著名人の得票に頼らざるをえない事情がある。

 それだけに、民主党が五輪で国民を沸かせた谷氏を擁立したことで自民党の内心は穏やかではない。ある自民党幹部は「谷氏を無条件に支持する国民は多いはずだ。それにしても、現役続行にはびっくり。国会議員はそんなに簡単な仕事なのかね」と、いらだちをあらわにした。

【関連記事】
谷亮子、政界進出でさらに険しい6大会連続五輪への道 
民主党、参院比例で庄野真代を公認
「快く協力する」夫の巨人・谷佳知選手 谷亮子さん出馬
たちあがれ日本、中川義雄氏らの公認を発表
岡部まり氏が小沢幹事長と涙の出馬会見 参院大阪選挙区

紅葉の名所は新緑の名所 東福寺(産経新聞)
<訃報>斎藤庸一さん87歳=詩人(毎日新聞)
「イケメンCA」がエスコート JALが男性ばかりの「こいのぼりフライト」(J-CASTニュース)
普天間問題 首相「徳之島」固執の根拠 防衛利用で覚書 返還時(産経新聞)
河村名古屋市長 「けんかばかり」批判も 就任1年シンポ(毎日新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。